お知らせ
2025/10/04 15:18 ~ なし
既存住宅状況調査と既存住宅売買瑕疵保険における検査の違いとは?
1. 目的の違い
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既存住宅状況調査:住宅の現状を把握し、劣化事象の有無を確認する調査。
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瑕疵保険の検査:住宅瑕疵担保責任保険法人が、保険の引受けが可能かどうかを判断するための検査。
つまり、前者は「状態把握」、後者は「保険加入の可否判断」という違いがあります。
2. 検査基準の共通点と違い
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調査・検査の基本的な基準は、国土交通省告示第82号(平成29年)に基づく内容。
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劣化事象の有無や程度を確認する項目は共通している。
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ただし、瑕疵保険の検査は「保険引受け判断」という目的があるため、調査結果が保険加入の可否に直結する点で性格が異なる。
3. 瑕疵保険を検討する場合の流れ
瑕疵保険に加入を検討している場合は、必ず保険法人に相談することが重要です。
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調査項目は同じでも、加入可否は保険法人の判断に委ねられます。
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既存住宅状況調査を行ったからといって、自動的に保険加入できるわけではありません。
4. 既存住宅状況調査の役割とメリット
「それなら状況調査は不要なのでは?」と思うかもしれません。しかし、そうではありません。
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実際には、劣化事象が全くない住宅は少なく、調査によって補修が必要な部分が見つかることが多いです。
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調査報告では、補修方法の提案や、すぐに直せない部分についての経過観察方法をアドバイスできます。
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瑕疵保険を検討する前に調査を受けておくことで、リスクを事前に把握し、売買時の安心につなげることができます。
まとめ
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既存住宅状況調査:住宅の現状把握が目的
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瑕疵保険の検査:保険引受け判断が目的
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基準は同じだが、目的と判断者が異なる
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保険加入を希望するなら、必ず保険法人に確認
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状況調査は売買の安心材料として重要
中古住宅の売買を検討している方は、まずは既存住宅状況調査の実施をおすすめします。
